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もう頻度とかそういうのは気にしないことにした。

 

2月の上旬から仕事を始めた。実家から比較的近い会社の営業事務である。

営業事務自体の経験は新卒の時に一応(いい思い出かどうかは別として)しているので、仕事にはそこまで抵抗もなく入っていくことができた。

人間関係は、私はあまり踏み込みたくないし踏み込まれたくない性格なので必要以上のことは話さない距離感を何とか保っている。周囲を見ると割と仲が良いというか、昼休憩も同じ休憩室で会話をしながら…ということが普通らしいので、昼休憩は外食派の私は向こうからしても分からない奴に見えることだろう。別に外出ができないわけではないし、周囲に店もあるのでこれも特に問題はない。

ただ、かかりつけの心療内科が平日の18時までということに気付き、休みを貰わないことには通院できないのが問題ではある。別に前日までに伝えていれば問題なく休めるけど。

 

それで、今日は午後休を貰って病院に行ってきた。

薬が切れかけていたので、昨日ダメ元で予約の電話をしたらあっさり予約が取れた。この時期は花粉症の薬も貰っているので薬がなくなるのは死活問題である。

そこで先生と話していてわかったのだが、どうやら私は過敏すぎるらしい。

……知ってた。

現状、私は職場にしろ家にしろ、自分の言動が相手を不快に「させている」ものだと考えがちである。そして(絶対にやらないけど)それを相手に直接聞けば「そんなことはない」と言われると思っているし、そうは言っても不快に思われているんだろうなー、と考えている。

さらに、直接の会話どころか相手が立てる物音からですら相手の感情がネガティブなものであると感じている。ただこれは「騒音が苦手」とは異なり、例えば一人暮らしをしていた頃のアパートの隣人のたてる音とか、飲食店に入った時に近くの人が立てる音とかそういったものには抵抗があるわけではない。

こんなことをずっと続けていたら「悪い病気になる」そうである。

それでなんやかんやあって薬が増えて薬代を見た私が愕然とするまでがワンセット。

副作用で胃の調子が悪くなったことのある薬が増えたりなんか知らない薬が増えたりした。なんてことだ。

 

特に家にいるときに上記の症状があると自宅にいながらして一瞬も気が休まらないという面倒なことになる。

自室に居ても階下や隣室から聞こえる両親の立てる音や話し声が気になって仕方ない。なので今はヘッドフォンで耳を塞いでいる。

 

さらに両親(特に母親)との関係に悩むことが増えた。

平日は仕事に行き、その帰りにお茶とか買い物をしてから帰るのが私の唯一ともいっていい楽しみだったりするのだが、そうなると父親からもっと早く帰ってくるようにと言われる。(ちなみに門限は明言されていないので無いという認識でいるのだが、遅くなるといっても精々21時前程度である)

というのも、現在母親があまり体調(精神面も)がよくないのである。しかし毎日の家事はしているし、私や父親の帰る時間まで夕食の準備をして待っている。

しかも「早く帰ってくるように」はあくまで「お願い」という体で言ってくるのである。「お母さんは体調が悪いのに待っているが、『それについてどう思う?』」と言ってくる。

はあーーーーー?である。

それならもっと早く帰ってこいって言うだけでいいじゃないか。ここで私が素直に「体調が悪いなら私の帰る時間まで待たずに先に休んでいて欲しい、何なら夕飯もいらない」なんて言ったらさらに話が拗れること請け合いである。でも私はそうしてほしい。

……ということを病院で先生に話したところ、「そのくらい言えばいいじゃない」と言われた。

しかし私には致命的な弱点があった。「親に口答えができない」のである。

親が言ったことは多少自分の意に沿わないくらいでは反抗しないし、精々自室に籠もるくらいしかしてこなかったツケがこんなところで回ってくるとは。

上に書いたようなことを「親に言う」と考えただけでよく分からないが涙が止まらなくなる。同時に親から自分の行動に対して何か言われたときもよく分からないが涙が出る。私の精神の構造は親が絶対だと信じているらしい。

確かに私はこの24年間この両親のもと一人娘として育てられてきた。それに感謝「しなければならない」とか「逆らってはいけない」とかそういうものが根底のもう覆りようのない位置にあるらしい。

だから間違っても私は昔からしょっちゅう死にたいとか消えたいとか生まれてきたくなかったとか考えているなんてことを親には言えないのである。

 

今日も帰りに自転車を漕ぎながら何とか言えないだろうかと考えたが無理だった。そもそもまともな会話をすることすら苦痛である。親と仲が悪いとか、そういったことは一切ないはずなのだが。

先生にはこうも言われた。「もういい子ちゃんはやめよう」

それなー。

ずっとやめたかったんですよね。それ。

今年中にはやめたい。

 

というわけでやっぱり一人暮らしがしたい。

というか、大学~社会人2年目までの一人暮らし経験がなかったらまた違った結果になっていただろう。しかしあの6年間なくして今の私はないのだ。ないのだが、その経験がなければ今家族関係でここまで悩まなかったのだろうか。それとも遅かれ早かれこうなっていたんだろうか。

もしものことは考える意味もないけれど、たまにそう思ってしまうことがある。無駄だったかなとか。

 

普通の人(何をもって普通とするかは今は措く)は毎日職場の階段を上りながら死にたいと思い続けていれば迎えが来てくれるかなとか、遊びに行った先の電車のホームの端から線路に視線をやったりとかはしないらしい。

私は何がいけなかったんだろうか。

普通にしんどい。

 

普通にしんどかったので、病院近くの本屋で約7000円分の本を買い込んできた。ゆっくり読もう。